お祝いなどで選ばれる花の一つに胡蝶蘭がありますが、そもそもなぜお祝いで選ばれる機会が多いか知っておくと何かと役に立ちます。

面白いのは、値段が高い割には選ばれることです。
その秘密をひもといていくと、まず花の形が美しいことが選ばれる理由の一つになっています。

通常の花とは違いは、白や黄色い蝶が飛んでいるような花びらを咲かせることで、その姿に見とれてしまう人も多いでしょう。

葉っぱも大きくしかも均等に並んで咲きますので、規則的で美しい点も見逃せません。
このように美しい一方で、そう簡単に育てることができないため値段が高くなっています。

通常の花は、種を植えて芽が出てやがて花が咲くのが普通です。
ですが、胡蝶蘭の場合は種から栽培することはほとんどありません。

多くの場合は、苗を手に入れてそこから栽培するのが普通になります。
なぜこのように種から栽培しないかといえば、種から育てると4年から5年の歳月が経過しなければ成長しないからです。

しかも、4年間から5年間丁寧に育て続けても、必ずしも花がきれいに咲くわけではありません。
そのため、樹木のように苗から育てていくことになります。

苗から育てればすぐに育つと考える人もいますが、実際にはそのようなことはなく最低でも1年程度は時間をかけなければきれいな花を咲かせることはできないでしょう。

このように、最短の方法でも1年以上の手間暇をかけて栽培されるため、ほかの花に比べると何倍から何十倍もの値段がするわけです。

育成環境に目を向けると、もともと胡蝶蘭が咲いている場所は日本ではなく東南アジアや台湾などの高温多湿な場所になります。
日本の本州などで育てるならば、ハウス栽培をするしか方法はありません。

しかも、果物をハウス栽培で育てているのとは異なり乾燥を避けなければならないため、24時間湿度を調整し温度も調整することが重要になります。
苗の段階から育てたとしても、1年間ずっと温度と湿度を管理しなければならずかなりのお金がかかることがわかるはずです。

ちなみに、花を育ててる農家でも10万本ぐらいは育てますが、このとき1カ月にかかる維持費がおよそ1000万円程度になります。
1本当たりに換算すると1ヶ月でおよそ100円かかることになりますが、実際には1年間育てなければいけませんので立派な花を咲かせるためにはおよそ1200円の原価がかかってると考えれば間違いありません。

贈り物にする場合は1本だけの場合もありますが、3本から5本程度束にして送ることが多いです。
仮に3本の束にした場合であれば原価だけで3600円ほどかかるわけです。

もちろん途中でだめになってしまう花もありますので、実際には一本あたりにかかる負担はもう少し高くなります。

さらには、贈り物にする場合には3本とも似たようなカーブを描いているものを選ばなければなりません。
きれいに咲いているものでも綺麗にカーブをしていない場合には、ほかのものとセットにして売ることができませんので、単独で売るかそのまま廃棄にするしかありません。

このように考えると、運良く育った花がすべて商品として出荷されるかといえばそのようなことはないわけです。
このように考えれば、3本セットで2万円から3万円ぐらいするのは納得できるはずです。

希少価値が高いことから多くの人がこの花を選んでおり、贈り物の花の中でも5本の指に数えられるほどの人気ぶりになっています。

プレゼントとして購入する花も、購入する以上はある程度寿命が長いものを混入するべきです。

せっかく高いお金を出したのに、3日程度で枯れてしまうではむなしいだけです。
それだけでなく、すぐに枯れてしまう花を贈るのはマナー違反と言えるでしょう。

この点、胡蝶蘭に関しては寿命が長いことで知られているためプレゼントとしても最適になります。

普通に育てていても1カ月程度は長持ちします。
うまく花を咲かせて土を取り換えれば、また翌年も花が咲くのが魅力になります。
そこで、せっかくプレゼントにきれいな花をもらった場合にはどのようにきれいな状態を維持しまた翌年も咲かせるかを知っておく必要があるでしょう。

まず基本的に胡蝶蘭の場合には、直射日光が苦手ですので日陰に置く必要があります。
ただし、この場合でも全く太陽がない倉庫の中などでは花が悪くなってしまうため、部屋の中でも明るいところに置くことが必要です。
次に、湿度も注意する必要がありますが、日本の気候であればそこまで厳重に管理をしなくても大丈夫です。

湿度は、部屋の中で50パーセント以上を維持することができれば問題ないと考えるべきでしょう。

冬になった場合には、可能な限りあたたかい部屋に置くことが大事なりますが、エアコンやストーブなどの風を直接受けるとしぼんでしまう可能性があるため、エアコンやストーブの風が直接当たらないところを選ぶ必要があります。

春になれば、鉢を取り換えることで今まで以上に元気な状態を維持することが可能です。

コラムの関連記事
  • お祝いなどに胡蝶蘭が選ばれる理由
  • 胡蝶蘭をギフトで送るなら
  • お祝いの花で胡蝶蘭が多いのはなぜか
  • 胡蝶蘭の花言葉
  • 胡蝶蘭の寿命
  • 胡蝶蘭の育て方
おすすめの記事
育て方
記念の贈答品として贈られることも多い胡蝶蘭、開店祝いや新築祝い、退職祝いなどに友人知人から渡されたので、とりあえず水をやってしばらくの間鑑賞...
コラム
日本では、冠婚葬祭、どんなシチュエーションでも贈られる花として定番の「胡蝶蘭」。 花の色や本立てによって微妙に意味合いの違いは出ますが、基本...
コラム
胡蝶蘭は冠婚葬祭、またギフト用の花として、日本では定番です。 しかし、胡蝶蘭の原産地は日本ではありません。洋ランの仲間である胡蝶蘭は、熱帯の...